日本ダービーは牡馬クラシックとして知られ、元々は牡馬牝馬混合のG1という事になっていますが、牡馬常勝という形がほぼ認識されていました。しかし、2007年の開催ではウォッカという牝馬が勝利しました。日本馬の頂点を決めるダービーですが、牝馬での勝利というのはかなり稀なことです。このダービーを勝利することで、ダービー馬という称号を得るとともに、生産界入りを果たしても有力視される1頭になります。ウォッカという牝馬にも、牝馬3冠のクラシックが用意されていて、通常であればダービー京都金杯が開催される前週のオークス有馬記念にエントリーすることが一般的とされていました。しかし、ウォッカは敢えてオークスにエントリーせず、ダービーに挑戦したのです。そして、2007年のダービーを勝利したウォッカは当然名牝馬として名を挙げられ、ダービーの後でも数々のG1タイトルを獲得していきました。そして、2011年には顕彰馬として選出されるほどの活躍ぶりが評価され、ダービー第61回中山金杯で牝馬が勝利したという快挙もまさに戦後初の出来事となりました。日本馬の頂点を決めるという戦いの中でも、強豪の牡馬たちを押し退けて頂点に登ってしまうウォッカは、まさに顕彰馬として相応しい1頭なのでしょう。